内径×行程とは?

車のエンジンの諸元表には最高出力や最大トルクと共に内径×行程が必ず記載されています。これはボア×ストロークと訳されます。ボアはシリンダーの直径であり、ストロークはピストンの1行程における距離を表しています。ボア×ストロークはシリンダー容積、つまり排気量ということになります。実際の排気量は、言うまでもなく×シリンダー数となります。ボアとストロークの値によって排気量が決まるわけですが、この排気量とは、エンジンの一通りの行程の中でどれだけのガスを吸入、圧縮、膨張、排気できるかということです。つまりは排気量が大きければ大きいほど余裕のあるエンジンと言うことができます。
一方でボア×ストロークの値を示すそれ以上に大きい理由はボアストローク比を示したいからです(車の諸元表にはボア×ストロークの値を出すまでもなく排気量も必ず示されています)。ボアストローク比とは、ストロークをボアで割った値(㎜)のことで、ストロークがボアよりも大きい場合、ロングストローク、ストロークがボアよりも小さい場合、ショートストローク、両方の値が同じ場合はスクエアストロークと言います。ボアストローク比は、エンジンの性格を表すひとつの表現と言えます。端的に言えば、ショートストロークであれば高回転型でシュンシュン闊達に回るエンジン、ロングストロークの場合はショートストロークに比べて低回転時のトルクが太い傾向にあり、概して低回転型で街中で扱いやすいエンジンということになります。

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